鈴木 暁彦(中国総合研究センター フェロー) 2012年10月25日 米国の大統領選挙は11月6日に投票が実施される。暦の上ではその2日後、中国の共産党大会が北京で始まる。中国は共産党が国家(政府)、軍隊、宗教、社会組織など一切を指導する体制の国なので、5年に一度の党大会は、国と国民の命運を左右する最も重要な会議と位置づけられる。第18回となる今回は最高指導部が一新し、建国の父・毛沢東から数えて「第五世代」の指導者が誕生する。 党大会の日程が9月28日に発表されてから、中国メディアは連日、党大会にからむニュースを報じている。共産党(総書記)、国家(主席)、人民解放軍(中央軍事委員会主席)を一手に掌握してきた胡錦濤(フー・チンタオ)氏は今回、総書記を退き、後任に習近平(シー・チンピン)氏が就くことが内外とも一致した見方となっている。 習近平氏とは 1953年6月生まれの習氏は59歳。