米大統領選の共和党候補指名を目指すロムニー前マサチューセッツ州知事が、ニューハンプシャー州予備選前日の9日に「人々を解雇できる状態が好き」と発言、他候補から批判を浴びた。指名獲得へ前進するロムニー氏だが、今後の選挙戦に影を落とす可能性がある。 米メディアによると、ロムニー氏は同州での支持者集会で自らの医療保険改革案を説明した際、保険会社のサービスが気に入らなければ「彼らを首にすればいい」と言明。さらに「私はサービスを提供する人々を解雇できる状態が好きだ」と語った。今回の選挙は雇用創出が大きな争点となっており、ロムニー氏は民間会社を経営した経験をアピールしている。 ライバルのハンツマン前駐中国大使は「解雇を楽しむのがロムニー氏。雇用創出を楽しむのが私」と述べ、ロムニー氏は米経済の実情を分かっていないと批判した。(共同)