奥村 康 1942年生まれ。千葉大学大学院医学研究科修了。スタンフォード大学リサーチフェロー、東京大学医学部講師を経て、順天堂大学医学部免疫学講座教授・同医学部長、日本免疫学会会長。サプレッサーT細胞を発見するなど、免疫学の第一人者。ベルツ賞、高松宮賞、安田医学奨励賞、ISI引用最高栄誉賞、日本医師会医学賞などを受賞。著作に『免疫のはなし』(東京図書)、『免疫ー生体防御のメカニズム』(講談社選書メチエ)、『3日でわかる免疫』(ダイヤモンド社)、『「まじめ」は寿命を縮める「不良」長寿のすすめ』(宝島社新書)、『免疫力を高める特効法101』(主婦と生活社)ほか。 「不良」必ずしも長寿ならず 一昨年、『「不良」長寿のすすめ』という本を出しましたが、「不良」が短命な場合もあるという例もあげておきましょう。昨年は六月の終わりから大変な猛暑で、七、八月の二ヵ月間に千葉県内のゴルフ場で三十人くらい亡くな