74歳で亡くなった、「想い出の渚」の大ヒットで知られるグループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」のリーダー兼ギターで音楽プロデューサー、加瀬邦彦(かせ・くにひこ)さん。一度は食道がんを克服したが、昨年、咽頭がんを発症。東京都港区の自宅で呼吸用のチューブがふさがった状態で見つかっており、所属事務所は20日に自殺したと22日、明らかにした。 関係者によると、21日朝、家族が自宅の洗面所の前で亡くなっている加瀬さんを発見。捜査関係者は事故と自殺の両面から調べていたが、司法解剖の結果、遺族に自殺と伝えられたという。 加瀬さんは1994年、食道がんを発症。食道と胃の3分の2を摘出し、細くした胃とのどをつなげる手術を受けた。一度は寛解状態となり、2006年には結成40周年のライブを東京・日本武道館で行うまでに回復していた。 術後は、抗がん剤の投与を拒み、気功で自然治癒力を上げる呼吸法を実践するなど、