要約: アフリカの伝統医療局は、魔術が効果がない気休めだと知りつつ、それが有害なことだけはしないように監視していた。ところが日本の長妻厚生大臣は、効果がないこと実証済みのホメオパシーを医療費削減のために検討するんだって。厚生大臣のくせにインチキにはまって、見ているほうが恥ずかしい。 かつて訪れたアフリカ某国の厚生省にあたるところには、ふつうの医療を司る各種部署に加えて、伝統医療部というのがあった。伝統的な部族の呪術師たちを監督する部署だそうな。「なんだい、呪文の統一規格でも作ってるのか」とからかったら、かれらは憮然とした顔をして「おれたちだって呪術なんか効かないのは知ってるけど、でも医療が発達してないところでは気休めでも重要なんだ。そしてときどき、プラスチックを粉にして飲むとエイズが治るとか、有害な教えを連中が広めたりする。それを把握して指導しないといけないんだよ」と説明してくれた。ぼくは