北朝鮮の木造船乗組員3人が北海道松前町の無人島・松前小島の発電機を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された事件で、被害者の松前さくら漁協と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)側との協議が25日、同町内であった。朝鮮総連が被害弁済の協議を申し出ていたが、この日の話し合いは提示された条件などをめぐって決裂した。漁協側は「もう交渉は一切ないものと考えている」としている。 【写真】松前小島の宿泊小屋 同漁協によると、協議には朝鮮総連の代理人の弁護士が出席し約1時間、佐藤正美組合長らと協議した。代理人はお見舞い、寄付という形で被害を事実上弁済する案を提示したが、条件面で漁協側と話がかみ合わなかったという。条件の内容は非公開としている。 終了後に記者会見した佐藤組合長は「謝罪などの言葉は一切なかった」と明かすとともに「悪いものは悪い、と筋を通したかった。今後は司法の判断を注視したい」と語った。 松前小島からは燃料