液晶よりも画質が鮮やかな有機ELを採用した最新のスマートフォンは、世界的に販売が伸び悩むことを示す予測がまとまりました。価格の高さがネックになると見られています。 しかし、イギリスの調査会社が今月まとめた最新の予測によりますと、ことし1年間に世界で出荷されるスマホ向けの有機ELパネルは4億5200万枚余りで、3か月前のことし1月に出した予測から一気に18%下方修正されました。 これは、有機ELを採用したスマホの販売が当初の見込みより伸び悩むと見ているためで、液晶より価格が割高な機種が多いことが影響していると見ています。 予測をまとめた調査会社「IHSマークイット」の早瀬宏シニアディレクターは「液晶の画質で満足している消費者が多く、この状況は来年も続きそうだ」と話しています。 メーカー各社が、今後、液晶から有機ELへの移行に慎重になることも予想されます。