米作家サリンジャー氏死去=「ライ麦畑でつかまえて」 米作家サリンジャー氏死去=「ライ麦畑でつかまえて」 【ニューヨーク時事】小説「ライ麦畑でつかまえて」(1951年)で知られる米作家J・D・サリンジャー氏が27日、北東部ニューハンプシャー州の自宅で老衰のため死去した。91歳だった。家族が28日明らかにした。 米メディアによると、サリンジャー氏は1919年にニューヨークのマンハッタン地区で生まれた。10代から小説を書き始め、40年には処女作「若者たち」が雑誌「ストーリー」に掲載され、作家業のスタートを切った。第2次世界大戦にも従軍、ノルマンディー上陸作戦に加わった。 代表作の「ライ麦畑でつかまえて」で大きな名声を得た後は、ニューハンプシャー州に転居し、隠遁(いんとん)生活を開始。生涯を通じた作品数は少なく、同作以外には短編集「ナイン・ストーリーズ」や「フラニーとゾーイー」など。65年以降