アートディレクターの佐野研二郎さんがデザインした2020年東京オリンピックのエンブレムを、佐野さんからの申し出で大会組織委員会が取り下げたことについて、佐野さんが9月1日、コメントを発表した。 エンブレムのデザインについて「模倣や盗作は断じてない」と改めて断言した上で、デザイン以外で「不手際があった」と謝罪。佐野さんのもとには昼夜を問わず取材が殺到し、誹謗中傷メールが届いたり無関係な親族の写真がネットにさらされるなど「これ以上は人間として耐えられない限界状況」だと告白。家族やスタッフを守るためにも「取り下げを決断した」と説明している。 エンブレムをめぐっては、ベルギーの「リエージュ劇場」のロゴと酷似しているとし、劇場とデザイナーが使用差し止めを求めて国際オリンピック委員会(IOC)を提訴。エンブレムの原案デザインについても、2013年に開かれた展覧会「ヤン・チヒョルト展」のポスターと似てい