星野リゾート(長野県軽井沢町)は24日、大阪市浪速区のJR・南海新今宮駅前に建設するホテルの概要を発表した。同社がこれまで手がけた高級リゾートや温泉旅館とは異なり、観光客に特化した都市型ホテルを目指す。平成34年春開業予定。 大阪市内で記者会見した星野佳路(よしはる)代表は、新今宮駅前という立地について「このエリアを再開発する使命を与えられたと受け止めている」と述べた。関西国際空港から鉄道で乗り換えなしにアクセスできる利便性に着目。大阪の庶民的な下町風情が残る「新世界」などに近く、「ディープな大阪の文化を最も体験できるエリア」と評価した。 星野リゾートは今年3月、大阪市から約1万4千平方メートルの土地を約18億円で取得した。建設するホテルは温浴施設やレストランを備え、20階建てで608室を予定。新今宮駅のホームから見える場所に、ホテルと一体になった緑地を整備するなど、地域の拠点としてにぎわ