演劇集団キャラメルボックスは年間約200ステージをこなし、自主公演(ミュージカル以外)では日本で一番多いといわれている。加藤昌史氏はキャラメルボックスの製作総指揮者であり、ネビュラプロジェクトの代表取締役でもある。スタッフからの相談、お客様からの問い合わせのメールが1日約800通。加藤氏のブログは1日5000ヒットを超え、メール配信の登録者数は約1万1000人、2007年5月から始めたSNSは3000人を超えている。それらの管理を加藤氏すべて行い、舞台で使用する音源の製作編集、リアルタイムの情報発信をツアー先からでも行う。「デジタルを使って一人でやれる限界をやっていると思う」という加藤氏から話を聞いた。 1989年、台本を初めてワープロで作成しました。 ――新しいものに保守的といわれている演劇業界ですが、デジタルを導入したのはなぜですか? 劇団は収入が限られているので、どれだけコストパフォ