アトピー性皮膚炎をはじめとして多くの皮膚疾患で使用されているステロイド外用剤。その効果と副作用は主薬となる薬剤や剤形、使用部位などによっても異なってきます。今回はステロイド外用剤の作用の強弱などによる分類と適正使用に関して考えてみます。 ◆ ステロイド外用剤の5段階の分類とは? ステロイドと聞くとなんとなく(?)マイナスなイメージがあるかもしれませんが、医療用で使用されるステロイドの多くは、私たちの体内で生成されるコルチゾールという副腎皮質ホルモンを元にして造られた薬です。コルチゾールは抗炎症作用、免疫抑制作用、血管収縮作用など多様な作用をもち生体維持に欠かせないホルモンです。 医療用ステロイドの中でも皮膚疾患で使用されるステロイド外用剤(注射剤を除く)は全身的な副作用をできるだけ減らし、皮膚炎などがおこっている部位に局所的に効果をあらわす様に造られた製剤となります。 皮膚疾患で使用される
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