セリアック病は、小麦などに含まれるグルテンに対する異常な免疫反応により、下痢などの症状を起こします。原因には遺伝子の異常が関係するとも言われますが、正確には不明です。ターナー症候群という先天性疾患との関連が報告されました。 ◆42,040人のデータを解析 ターナー症候群は、女性にだけ起こる先天性疾患で、細胞が持っている性染色体(X染色体)が1個足りないことにより、無月経や低身長などを起こします。親から子に遺伝する病気ではありません。 この研究は、ターナー症候群とセリアック病の関連を調べるため、スウェーデン全国の統計からデータを得ました。セリアック病がある人7,548人と、セリアック病がない34,492人を比較して、ターナー症候群の割合に違いがあるかが統計解析されました。 ◆セリアック病はターナー症候群の人に多い 次の結果が得られました。 セリアック病のある女性7,548人のうち、ターナー症
![小麦に過敏反応する「セリアック病」、女性だけの先天性疾患とも関係している?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5640c84457f3adaa124584be5af290ee291d8063/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.medley.life%2Fthumbnails%2F56d540e514674310008b5d29_cp.jpg%3F1456872600)