ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)は、顔の左右半分だけが急に動かなくなり、口が非対称にゆがむなどの症状を起こします。治療には主にステロイド薬が使われます。これまでに報告された治療効果の調査が行われました。 ベル麻痺をステロイドで治す研究 ベル麻痺は原因不明の病気です。数か月で完治する人が多いですが、顔が動かしにくい後遺症が残る人もいます。治療にはステロイド薬を使います。塗り薬ではなく飲み薬や点滴です。 ここで紹介する研究は、ベル麻痺をステロイド薬で治療したときの効果と副作用の報告を集めて評価したものです。 研究班は2016年3月に文献データベースの検索を行い、報告されている研究結果を集めました。 効果の基準として、治療後に後遺症が残った人の数を比較しました。 ステロイドで後遺症を予防 7件の研究が見つかりました。結果のデータを統合し、895人の患者についての情報が得られました。 治療開始から6
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