子宮頸がんワクチンは世界中で使われています。最近登場した9価ワクチンは、以前より多くの種類のウイルスを対象にしています。9価ワクチンが病気を防ぐ効果を調べた結果が報告されました。 子宮頸がんワクチンとは? 子宮頸がんの原因のひとつがヒトパピローマウイルス(HPV)です。HPVは性行為などで感染します。HPVに感染した組織は、ある確率で上皮内異形成(CIN)などと呼ばれる異常な状態に変化します。上皮内異形成はがんの手前の状態です。上皮内異形成などの異常は、大部分は自然に正常状態に戻ります。しかし、一部の場合はさらに進行して子宮頸がん(浸潤癌)になります。 子宮頸がんワクチンはHPVの感染を防ぐことで子宮頸がん予防を狙うワクチンです。すでに感染したHPVを排除する効果はありません。 HPVは細かい型に分けられます。16型、18型などが子宮頸がんを発生させやすいとされるほか、100種類以上の型が