◆ハイムリッヒ法とは ハイムリッヒ法は、のどが詰まった患者の背後に救助者が立ち、両手を患者の腹部に回して突き上げるように圧迫することで、詰まったものを吐き出させる方法です。 片方の手を握りこぶしにして患者の胸骨とへその間に当て、もう一方の手を重ねて強く引き、繰り返し圧迫します。 まれに胃など腹部の臓器を傷付ける場合がありますが、救命に役立つと言われています。 妊娠中の女性や乳児には使ってはいけないとされ、代わりに患者をうつ伏せの姿勢にして支え、もう片方の手で背中の肩甲骨の間を強く叩く方法(背部叩打法)が勧められています。 どちらの方法も患者の意識がないときには行うべきでないとされています(関連記事もあわせてご覧ください)。 ◆サン・ディエゴの記録から この研究では、アメリカのサン・ディエゴの統計から、17か月の対象期間に起こった成人の気道異物閉塞の例を集め、実際に行われた応急処置や死亡数な