オランダは何より本人の自由意志を尊重するーーそんな言葉を、視察のオリエンテーションや参考図書で何度も目にしました。 言葉だけ聞くと、そりゃまあ、そうじゃない?と感じてしまうし、それほど難しいことでもないように思えます。 でも、認知症の高齢者に対しても、それができるか、と言われたらどうでしょう? 簡単に「できます」と答えられる人はあまり多くないでしょうし、もしかしたら「そんなことはできない」と言う人もいるかもしれません。 しかし、2018年9月に視察したオランダのとある施設では、そんな難しそうなことを、ビジョンを持って実践していました。 認知症を患う高齢者の人たちでも、その意思を尊重し、生活の、人生の質を高めていく。なぜ、そんなコンセプトの施設が生まれたのでしょうか?そして、どうやってそれを実践しているのでしょうか? 今回はそんな視察レポートをお送りします。
