東京都八王子市にある歯科医院で院長を務める、きぬた泰和氏。そんな説明よりも、「インプラント」という文字とともに看板に自身の顔出し写真を載せている男性と言った方が、ぴんと来る人が多いに違いない。独自の看板戦略が評判となり、メディアでも取り上げられるほどだが、一体どんな人物か。日々多忙を極めるきぬた氏に、お金や仕事・人生観についての考え方を聞いた。 ▼関連記事はこちら 「きぬた歯科」の顔出し看板男 「本気で売ろうとしているのか」 ――失礼ながら、きぬたさんは歯科医業界で絶対浮いていますよね。どうしてこの職業を選んだんですか。 きぬた泰和氏(以下、きぬた) 2024年の4月で58歳になったんだけど、40年前の高校生時代は歯科医がもうかってたんだよ。金持ちになりたい気持ちが強くて、「歯医者になれば高収入を得られるから歯学系の大学に進もう」、そんな上っ面しか見ていない、なめた子供だったんだよね。 ―