能登半島地震の発生から15日で2週間。避難生活が長引く中、災害関連死を防げるか、大きな課題となっています。 被災地では、生活を立て直すため「2次避難」を決断した人がいる一方で、避難所や自宅にとどまるという人もいて、石川県によると、「2次避難所」として約2万8000人分を確保しているのに対し、14日の時点で入ったのは792人だということです。 なぜ判断が分かれるのか?そもそも「2次避難」とは?簡単には進まない実情が見えてきました。 「陸の孤島」 持病の薬が切れて… 「海の水がなくなっていて港が空っぽの状態で驚いた。電話も通じず『陸の孤島』になりどうしようもなかった。持病の薬も切れて体調も悪化し不安だった」 こう当時の状況を振り返るのは、地震で孤立した輪島市の沿岸部・大沢地区の車田米雄さん(85)。自衛隊のヘリで救助されたあと、いまは集落の人たちでまとまって加賀市の宿泊施設に2次避難しています