図2 ニューラル表現の例 4. Nクイーン問題の動作式 動作式とは、ニューロンが問題解決を目指して動くようにするための式で、各ニューロンの結合係数を決定している。この式がニューラルネットワークのまさに心臓部であり、問題をニューロンで表現して動作式が設計できれば、実はほとんどニューラルネットワークは完成なのである。 Nクイーン問題における、マッカロック・ピッツニューロンを用いたときの行列目のニューロンの動作式を次に示す。 Nクイーン問題の解を求めるには、各行各列に1個ずつクイーンを並べなくてはいけない。これはn×nの盤にn個のクイーンをお互いに効きが当たらないように並べるのだから、当たり前の必要十分条件である。このことを実現するための工夫が、さきに示した動作式の第1項および2項である(A,Bは正の定数)。第1項は、各行にただ1個のクイーンを置くようにニューロンの動きを制約している。条件が満た