まだまだDTP業界で固定ユーザの多い「QuarkXPress」。それに対してぐんぐんとユーザ層を広げつつある「InDesign」。「本当のところ、この両者の機能の違いとはどんな部分なのだろう? 」、「いったいどちらを選べばいいのか? 」これらの疑問に答えるべく、機能や使い勝手を徹底比較していきたい。まず第1回目は、フォーマットの作成機能について比較していこう。 文字グリッド機能の比較 「文字グリッド」とは、日本語組版の際に表示するマス目状のガイドである。グリッドの機能を活用することで、長い文章を一定の文字設定で美しくレイアウトすることができる。これは雑誌や書籍のフォーマットデザインには欠かせない基本的な機能だ。発売当初から日本語組版に重点を置いていたInDesignには、当たり前のようにこの文字グリッドの機能が搭載されていたが、QuarkXPressには長らくその機能が備わることがなかった