朝、夫を送り出したあと、8時15分に電話のベルがなった。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ツゥツゥツゥ。」 無言電話? そして15分後再びベルがなる・・・。 ナンバーディスプレー窓には見覚えのないナンバーが表示されていた。 その当時、ナンバーディスプレイはまだ一般的には普及されていなかった。 犯人は、非通知でかければ番号が表示されないという知識がなかったのだろう。 そしてそのあとも、毎朝執拗に無言電話が続いた。 着信拒否をしようと思ったが、足を掴むための証拠になりそうなのであえてそのままにした。 絶対に犯人をつきとめてやる!という気持ちで、犯人探しを始めた。 そしてひらめいたのは、まず近所の住民と知り合いの人々の電話番号の確認が先決だと思った。 近くの何処かで、私を隠れ見ている人物がいる、ということを直感したのだ。 その結果・・・・・・・・・・無言電話の犯人は簡単にみつかった