レントゲンでは異常は認められない(円内)が、右下のヘリカルCTの画像(同)では同じ部分にぼんやりした白い影がみられる。早期の腺がんで、「この時期に発見すれば、まず手術で治る」と奥村部長(癌研有明病院提供) ■早期発見で治るケース増加 先月21日、芸能リポーターの梨元勝さんが肺がんのため、65歳で亡くなった。ノンスモーカーだったにもかかわらず、6月5日に診断を受けてから、わずか2カ月半で死去。日本人のがん死亡の1位となっている肺がんのリスクについて、専門家は「“たばこを吸わないから大丈夫”と思うのは誤解」と警鐘を鳴らす。しかも、症状の出にくいタイプの肺がんが増えているという。(草下健夫) 「腺がん」増加 「真っ先に言いたいのは、たばこを吸わなくても肺がんになり得ること」と強調するのは、癌(がん)研有明病院(東京都江東区)の奥村栄・呼吸器外科部長。喫煙が肺がんのリスクになるのは間違いないが、