全国高校野球選手権鹿児島大会で、ベスト16に駒を進めた離島の学校、喜界(生徒213人)が頭を悩ませている。8強をかけた16日の試合に勝つと、帰りの船や飛行機の便がなくなる。22日の皆既日食を見るため、島へ渡る便は観測者の予約ですでに満杯。「全校応援」の見合わせも考え始めた。 喜界島は鹿児島県・奄美大島の東にある。県本土からは約400キロ離れており、交通手段は飛行機かフェリー。フェリーだと約12時間かかる。 島では全域で皆既日食を見られるため、鹿児島から喜界島に渡る空の便や船便は18日以降、満員になっている。準々決勝が予定されているのは18日だ。部員30人だけでなく、応援で来ている保護者も帰れない可能性がある。 昨年は準々決勝まで勝ち上がり、島の快挙に、応援を希望した生徒約100人と保護者がスタンドに駆けつけた。今年も同じように、8強に進出すれば応援に行くつもりだった。 しかし、今年