「聲の形」の映画を観たんですが、アニメだからこそできる部分、つまり色のついた絵が動き、音があるということで、原作では漫画というフォーマットであるために表現が難しかった部分も描かれている感じがして、とても良かったです。 聲の形は、耳が聞こえない少女、西宮硝子と、小学生時代に彼女を虐めてしまった少年、石田将也が、高校生になり、互いに相手と自分自身を理解しようと孤軍奮闘する物語だと思います。漫画で全7巻の物語を映画の尺に収めるために、原作にあったシーンを色々端折ってはあったのですが、物語の本筋としては原作から不足するところなく描かれていたと感じました。 アニメになって絵が動くということは手話がより描きやすいということです。音があるということは、西宮さんが発する上手く発音できない言葉が聞こえるということです。そしてなにより、この映画を観ている自分に聞こえているあらゆる音は、西宮さんには(補聴器によ