陸上男子短距離のタイソン・ゲイ(30)=米国=が14日、ドーピング(禁止薬物使用)検査で陽性反応を示したため、8月の世界選手権(モスクワ)に出場できなくなったと表明した。ロイター通信が報じた。ゲイは禁止薬物の故意による摂取は否定し、「わたしは基本的に誰かを信頼しているが、それは裏切られた」と述べた。 ゲイによると、5月の競技外検査の結果が12日に判明し、Aサンプルが陽性反応を示した。禁止薬物の種類は確認できていないという。Bサンプルの検査結果は出ていない。 ゲイは2007年の世界選手権大阪大会で100、200メートルと400メートルリレーの3冠に輝いた。今年の世界選手権米国代表選考会を兼ねた全米選手権では、100メートルで今季世界最高の9秒75をマークし優勝していた。