幻冬舎の見城徹社長 経営陣による自社株買い取り(MBO)を成立させた出版社「幻冬舎」の見城徹社長は25日、朝日新聞の取材に応じ、新しい「書店」を展開する方針を明らかにした。従来とは品ぞろえを変え、出版社が自ら販売活動に乗り出すことで「これまでの書店の枠組みにとらわれない店をつくっていく」としている。 出版市場は活字離れやインターネットの普及などで、1996年をピークに減少傾向が続いている。見城社長は「出版社はビジネスとして成立しにくくなっている」とし、業態転換の必要性を強調。「新しい販売のチャンネルを持ちたい」として、新スタイルの「書店」を展開するため、他業種との提携を模索しているという。具体的な手法は検討中で、数年以内に実現させるという。出版社が小売りの現場に出て行くことは珍しく、業界でも注目されそうだ。 ほかにも企業の依頼を受けた宣伝用の本作りや、個人出版で収益を上げられるビ