大阪市福島区の大阪地検では幹部らが夜まで対応を協議。小林敬検事正が「コメントは何もない」と言葉少なに話すなど重苦しい雰囲気に包まれ、記者会見もなかった。 ニュースで無罪判決を知ったという地検幹部は「供述調書を積み重ねて立証していくのが特捜事件の手法なのだから、それを否定されるとつらい」とぽつり。別の幹部は「予想された判決だが、裁判所もどこかに落とし所を見つけてくれると思っていた」と不満げに話した。 一方、ある検事は「普通なら絶えず見通しが正しいか検証しながら捜査を進めるが、今回はそれがおざなりで強引だった」と振り返った。