第1回目の今回はLTEの概要として、以下の点について説明します。 移動通信の技術ロードマップ LTEの特徴 LTE導入の目的 標準化動向 ※1:総務省「3.9世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画の認定」の資料より 1. 1 移動通信の技術ロードマップ その理由はLTEが現行のW-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やCDMA2000といった第3世代(3G)の通信規格と、現在研究が進められているIMT-Advancedと呼ばれる第4世代(4G)の間に位置する規格であること、また、4Gへの移行をスムーズに行うために4Gに近い技術を採用していることにあります。 ただし実際の通信速度は利用する技術の種類や周波数幅などにより異なり、移動通信技術のロードマップとして、各世代の通信規格や特徴をまとめたものを図1に示します。なお、日本で
LTEを高速化にしている技術は主に以下の4つです。 利用周波数の柔軟性 変調方式の追加 MIMOなどのマルチアンテナ技術の採用 OFDMAの採用 利用周波数の柔軟性 現在主流の3Gで利用されている周波数帯域は、1.25MHzあるいは 5MHzです。 LTEでは、1.4M~20MHzの中から通信キャリアが自由に選択することが できます。 周波数幅が大きくなれば、理論上は最大通信速度がリニアに向上していきます。 そのため、当初は5Mhz幅でサービスを開始して、無線ネットワークの準備が 整ったら、周波数幅を広げて通信速度を高速化していくといった柔軟な運用が 可能となります。 実際に、NTTdocomoのLTEサービスも当初は5MHzでサービスを開始して、 将来的に周波数幅を広げていく予定のようです。 変調方式の追加 変調方式とは、電波に情報を乗せる手法のこと。 電波の振幅や送信するタイミングなど
次世代無線技術のLTEの仕組みを紹介する。NTTドコモ、イー・モバイル、ソフトバンクモバイル、KDDIの来年の無線技術はどうなる? 限られた電波の有効活用が課題に 動画などマルチメディアコンテンツを手軽に楽しめる各種携帯端末が相次いで市場に投入されています。その通信インフラとして、高速無線通信が可能なLTEへの期待が高まる一方、限られた電波をいかに有効活用するか、解決すべき課題もあります。 LTEの周波数帯域幅は、前回述べたように、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHzの中から選択でき、周波数帯に比例して通信速度が高速になります。後述するように、通信速度は無線アクセス方式や変調方式などによって異なりますが、より高速な通信を行うためには10MHz、15MHz、20MHzといった周波数帯域幅の使用が望まれます。 また、LTEは現行の3Gや高速モバイルデータ通信のH
Long Term Evolution(ロング・ターム・エヴォリューション)、略称LTE(エルティーイー)は、携帯電話の通信規格である。 概要[編集] W-CDMAやCDMA2000等の第3世代携帯電話 (3G) と、第4世代携帯電話 (4G) との間の中間過渡期な技術である。 仕様は標準化団体である3GPPにて3GPP Release.8内で2009年3月に策定された[1]。3GPP上ではE-UTRA (Evolved Universal Terrestrial Radio Access)/E-UTRAN (Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network) とも表記されている[1]。 下りはOFDMA (Orthogonal Frequency Division Multiple Access 直交周波数分割多元接続) 、上りはSC-
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