<日本語の「郷土愛」と似ているが、先駆けは19世紀のイギリス。自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心が、まちづくりの核になっていくと東京理科大学の伊藤香織教授は言う> 「シビックプライド(Civic Pride)」とは都市に対する市民の誇りを指す言葉です。 日本語の「郷土愛」といった言葉と似ていますが、単に地域に対する愛着を示すだけではないところが違います。「シビック(市民の/都市の)」には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味がある。自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心、それがシビックプライドということです。 自分たちがまちをつくり、動かしているという自負 シビックプライドという概念が広く認知されるようになった先駆けは19世紀のイギリスです。特に北部イングランド地域から中部にかけて工業や交易
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