この連載では、これからブレイクしそうなビジネスを探ってきた。だが紹介しようと考えているうちに、みるみる成長していったケースもある。今回取り上げる「Groupon」がその例である。創業から1年足らずで黒字化、2年にならないうちに推定収益3.5億ドル(約321億円)になり、その評価額は13億5000万ドル(約1,240億円)と査定されるに至った。「ソーシャルコマース」「ソーシャルショッピング」と呼ばれる分野の代表で、驚異的な急成長を見せている同社がなぜ成功したのかをご紹介しよう。 「共同購入」と聞くと、何を思い浮かべるだろう。古くは、生協の食料品や生活用品の共同購入がある。また、ネット時代になってからは、楽天市場やYahoo!のようなECサイトの共同購入サービスがある。同じ商品を購入する人が増えるほど、価格が下がってコンシューマには割安になるというものだ。 今回ご紹介するGroupon(htt