「ADO.NET 2.0の注目機能【SQL Server 2005との連携編】」で,私はADO.NET 2.0の新機能のうちSQL Server 2005向けのものをいくつか取り上げた。今回は,ADO.NET2.0で使われるオブジェクトを紹介しようと思う。 あなたがどのバージョンを使っていても,トップ・レベルではSystem.DataネームスペースがADO.NETを表す。このネームスペース内のクラスは,様々なデータ・アクセス・メソッドすべてにわたって適合する。例えば,DatasetクラスとDataTableクラスは,ADO.NETの様々な実装にわたって共通に使えるものだ。データを検索するために使われるデータ・ソースにかかわらず,こうしたオブジェクトの振る舞いを信頼してよい。それらが下層にあるデータ・ソースを抽象化するからだ。しかし,前バージョンのADO.NET 1.0では,この標準的な抽象