突然だが、もう亡くなってしまった僕の父方の祖父母は有明海沿いの町に住んでいた。少年時代の僕は、遊びに行く度にカニをはじめとする有明海の特産品を食べるのを楽しみにしていたものだった。 そんなある日、祖父がバリバリの九州弁で「有明海の若者の尻の穴は美味い。」と驚愕の一言を放った。 小学生だった当時の僕は「さすがじいちゃん、人生経験の厚みが違うぜ!」と感心していた。 月日は流れて十数年、僕も成長して大人になった今、そろそろお尻の穴のひとつでも経験しておこうかと思い立ち、有明海へと飛んだ。
みなさんは、平田食事センターをご存知だろうか? 大半の方は何のことだかさっぱりわからないと思うが、一部の人からは熱烈に愛されているのが平田食事センターだ。 そんな平田食事センターに行って、食事をしてきた。 ますます何のことやらだろうが、まあ、とにかく読んでいただきたい。 なにせすんごいですから、平田食事センターは。 (工藤 考浩) 平田食事センターとの出会い とある地方都市のことをインターネットで調べていたところ、その地元の人が書くブログに「平田食事センター」という文字を見つけた。 今まで聞いたことのない「食事センター」という表現に、これは何だろうと、当初調べていた街のことなんかすっかり忘れて検索したところ、どうやらそれはドライブインで、しかもとても風情のあるお店だということがわかってきた。 調べれば調べるほど、それは僕にとってものすごく魅力的な店で、もういても立ってもいられなくなり、その
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