あるべき姿を合意していないと、違う問題を解いてしまう コンサルティングの途中でクライアントが首を振り出すことはありませんか?何か同意していないようなのですが、その原因がよくわからない、ということはありませんか? その理由の一つに、「あるべき姿」が合意できていないことがあります。今日はそのお話をしましょう。 課題指摘コンサルタントにならないために考えるべきこと で触れた次の事例を見てみましょう。 ある製造業で売り上げが落ちたので、コンサルタントが相談に乗っていた コンサルタントがいろいろな売上向上策を提案した 社長が首を振ってこう言った。「実は仕事はいっぱいあるのです。営業的な問題はないのです」 実は、その企業の問題は、組み立て要員の女性パート従業員が家庭的な事情(出産や介護)で次々辞めていき、ハローワークなどで募集しても補充が追いつかないことだった コンサルタントが想定した「売上を上げる」