日本に個性的な博物館や科学館が増えてきている。たとえば東京・台場にある日本科学未来館。館長が宇宙飛行士の毛利衛氏であることでも知られているが、実際に行ってみると大人も子供も楽しめるユニークな企画展や、最新の科学技術を紹介する常設展など、魅力的な展示がたくさんある。 また、2013年に東京駅近くのJPタワーにオープンしたインターメディアテク。「学術文化総合ミュージアム」と名付けられたこちらの博物館は、東京大学と日本郵便が共同運営しており、芸術や文化を織り交ぜ、五感に訴えるようなアーティスティックな博物館となっている。また、東京大学が運営しているため、入館が無料なのもポイントだ。 最近はこのように、博物館の敷居が下がってきている。従来までの、息をひそめて物音を立てず、おそるおそるガラス越しに展示物を観察するような博物館から、見た人が楽しめるような博物館へと、博物館と私たちの距離はだんだんと近づ