日本の死亡率は東+東南アジアの中では二番目に高いということが政府を批判する文脈でよく主張されています。しかし、これは誤りです。 COVID-19は年齢が高いほど死に至る率が高くなります。そのため、死亡率は高齢化が進行した国では自然と高くなってなります。したがって、死亡率を比較や分析に使うときには、人口構成が同じになるような数学的補正を施す必要があります。この補正を年齢調整と呼びます。 年齢調整をするためには死者の年齢構成のデータが必要です。 ただ、、ほとんどの国ではそのデータの入手が困難なので、年齢調整できる国は限られています。また、年齢調整の計算は簡単なんですが、国が多数になると面倒です。 そこで、高齢化率で近似的に年齢調整することを試みました。前の記事にも書きましたが、だいたいうまく近似できています。この記事にその詳細を書きます。 まず、近似式を示します。A国とB国の死亡率を比較すると