第87回アカデミー賞の長編アニメ映画賞にノミネートされた高畑勲監督の『かぐや姫の物語』。昨年も『風立ちぬ』や『九十九』がノミネートされるなど、日本のアニメーションが世界で高い評価を受けていますが、受賞は『千と千尋の神隠し』以来ありません。『かぐや姫の物語』はアメリカの批評家たちにどのように見られているのでしょうか。 『かぐや姫の物語』芸術作品として高評価も苦戦か 『かぐや姫の物語』は、米批評家たちから「幻想的な傑作」「真の芸術作品」といった好評なレビューを獲得。高畑監督は、ディズニー&ピクサーのトップであるジョン・ラセターをはじめ、世界中のアニメーターが敬愛する宮崎駿監督と並ぶ日本アニメ界の巨匠として紹介され、同作は78歳にして生み出した最高傑作と評されている。オスカーに向けた賞レースでは、ロサンゼルス映画批評家協会賞にて最優秀アニメーション映画賞に輝いている。 アカデミー賞のノミネーショ