私は昔、社会人の山岳サークルに入ってた事がありました。その時の私の登山の仕方は、必ずしも頂上に登らないものでした。景色がよければ何時間も休み、写真を撮ったりしました。だから山男たちに「君は若いのに(当時25歳)年寄りみたいな山の登り方をするなあ~」と、笑われたものです。 そんな私に、サークルの幹部たちは、中高年の会員の人たちを対象とした登山のリーダーをする事を押しつけてきました。もちろん、私に異存はありません。 私は中高年の人たちと、お花畑の散歩したり、展望のいい場所でのゴロ寝したり、時には酒盛をした事もありました。夕焼けに心を休め、神話に想いをよせては星座を望み、御来光に感激したものです。中高年の人たちは実に登山を楽しんでいたように思います。 ところが、サークルの幹部たちは、そんな中高年の会員の人たちを疎ましく思っていたところがありました。体力差の故に、中高年の人たちは何かと足手まといに