炭水化物からエネルギーを得る 哺乳動物である日本人のエネルギー源 2005/1/3 砂糖は、蔗糖を主成分とする甘味料です。単糖類である果糖とブドウ糖からできています。どちらも、体内に取り込まれると、さまざまな臓器でエネルギーとして利用され、生物が生きていくためには必要不可欠な物質です。生物はこれらの糖類をうまく利用しながら命をはぐくみます。 哺乳動物が糖類を利用する方法は2つの時期で異なります。 生まれた直後から離乳までは母乳から栄養を摂取しますが、母乳中には乳児しか利用できない糖類である乳糖が含まれています。乳糖はその名のごとく「乳」の糖で、ブドウ糖とガラクトースという単糖類からできています。乳児の時期は乳糖分解酵素の活性が高く、乳糖を分解して得たブドウ糖とガラクトースのエネルギーで体を発達させます。生直後に約3kgであった体重は、1歳にはその3倍以上である10kgにまで成長しま