前回のコラムで、実際に私が医師として診察した性依存症の症例を3例(1例は奥さんからの相談)紹介しました。その3つの症例のいずれもが「性風俗店」を頻繁に利用していました。わずかな例で断定することはできないかもしれませんが、私には、日本人で性依存症をわずらっている人の多く、さらに性依存症とまで言えなくても日本人男性の何パーセントかは「性風俗店」をいとも簡単に利用しているように思えてなりません。 私が日本人の性行動がおかしい、あるいは「おかしい」とまで言えないとしても西洋人と大きく異なることに気付いたのは、2006年、タイのフリーで顧客をとるセックス・ワーカーの調査を実施したときです。 我々がこの調査が必要と考えたきっかけは、なぜ外国人(特に西洋人)は自国ではなくタイでHIVに感染するのか、について知りたかったからです。すでに世界のマスコミでは、タイでHIVに感染する外国人が多いことが指摘されて
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