よく恐怖心を克服しろと言うけど、あれはあまり信用しない方が良い。むしろ仲良くした方が良い。飼い慣らした方が良い。真剣に向き合った方が良い。時には引きずられるくらいでちょうどいい。とにかく、恐怖心を心から追い出すようなことをしてはいけない。 将棋の羽生善治さんという人がいる。将棋界の巨人だ。この人の面白いエピソードがある。羽生さんは、勝負の終盤になると、時々手がぶるぶる震えることがあるそうだ。それも、自分の有利がちょっと見えた時に、そういうことが起こるらしい。ある時など、あまりにもぶるぶる震えるもんで、駒が持てなくなったりしたそうだ。 なぜそんなに震えるのか?ある時、インタビューに答えてこう言っていた。将棋の終盤、自分の有利が見えてくると、「失敗できない」という気持ちになる。将棋というのは、ちょっと失敗であっと言う間に逆転されてしまうからだ。そんな時、とんでもない恐怖心が沸き上がってくるのだ
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