着物を世界に普及させるビジネスを始めようと、会社設立に孤軍奮闘している女性がいる。相模原市内の創業支援施設に入居する色彩コーディネーター斎藤優見さん(30)。長年の海外生活を通じ、現地の若者が着物に対して関心が高いことを実感。日本で不用になった着物を集めて、海外で販売する事業を考案した。「着物だって、洋服との組み合わせなど、着こなし方でおしゃれになる」と、国内外での着物文化の普及に一役買おうとしている。 斎藤さんが入居するのは同市緑区にある「さがみはら産業創造センター」。経営の専門家である同センター職員のアドバイスを受けながら、連日遅くまで「ビジネスプラン」を練っている。 斎藤さんは2006年、スペイン・バルセロナに渡り、日本人や韓国人向けのゲストハウスで働きながら語学の勉強をしていた。その際、着物愛好家だった祖母を思い出した。 「たまたま日本から持参していた着物で町を歩いたら注目を