山梨県甲府市は3月、定額給付金支給管理システムにセールスフォース・ドットコムのサービスを導入したことを明らかにした。通常の構築方法に比べて半分程度のコストで済ませた。ここにきて、外資系ソフトウェアベンダーの攻勢が目立つ。よりどころは今や世界中の企業が口にする「コスト削減」だ。SAPジャパンは、要件が複雑でパッケージは無理といわれる製造業の生産実行システムへのパッケージ導入に6月に乗り出す。インメモリ型の高速ビジネスインテリジェンス(BI)を売りにする米QlikTechも、3月に日本市場への参入を表明した。一方で、国産ベンダーから強いメッセージは聞こえてこない。 Salesforceでコストは半分程度 定額給付金支給管理システムにSalesforceを導入した甲府市。9万件の世帯主に向けて、給付金受け取りの申請書を印刷し、3月末に発送した。担当した甲府市役所企画部情報政策室 情報政策課の土屋
