編集:三橋ゆか里 プロダクトを箱から取り出して使えるようになるまでの体験を指す「Out of box experience」という表現があります。ユーザにワクワク感と信頼感を感じてもらうと同時に、クレームや返品対応のコストを削減する、という明確なビジネス目的があります1。 主にICT機器の領域で使われるフレーズですが、ウェブサービスやアプリのUXデザインにおいても、ユーザが初めてプロダクトに接した時の体験を上手く設計することは必要不可欠です。一回試しただけで放置しているアプリや、アカウント作成以降触っていないサービスの数を思い浮かべてください。たくさんの機会損失が見えてきます。 AQでは、この体験を「ファーストラン」と呼び、そのUXデザインは主要機能のものと同じくらい重要なステップだと捉えています2。 ファーストランで達成したいことプロダクトが今後使われるかを大きく左右する大事な時間である