反出生主義に関するmiosuzuka70のブックマーク (14)

  • 香山リカ×森岡正博「反出生主義」対談(後編)~コロナ禍で直面させられた「生きる意味」に向かって

    反出生主義は哲学的論理の一つであり、善し悪しで評価できるものではありません。ただし、「すべての人が存在しない世界こそあるべき姿」という考えを乗り越えようとするならば、私たちはどのような論理で対抗し得るでしょうか。 香山リカさん(左)、森岡正博さん 人の役に立つ人生でなければならないのか 森岡正博(以下「森岡」) 前編では、反出生主義に対してどちらかというと批判的な観点から議論してきたと思うのですが、一方で私自身の中にも反出生主義はあると感じることがあります。 香山リカ(以下「香山」) それは、「生まれてくるべきではなかった」ということですか? それとも「子どもを産むべきではない」? 森岡 私個人の場合は、「生まれてくるべきではなかった」という、誕生否定のほうが大きいですね。 香山 社会的にはこんなに認められている森岡さんにして。それは、どういう理由でなのでしょうか。 森岡 一つは、人は生ま

    香山リカ×森岡正博「反出生主義」対談(後編)~コロナ禍で直面させられた「生きる意味」に向かって
  • 香山リカ×森岡正博「反出生主義」対談(前編)~私たちは「生まれてこないほうがよかった」のだろうか?

    「自分なんて生まれてこなければよかった」……一度は考えたことがある人は多いのではないでしょうか。長く続くコロナ禍において、これまで推奨されてきた「出勤して働くこと」「人と交流すること」などがどんどん制限されていくなか、精神科医の香山リカさんは臨床の現場で「生まれてきた意味」を問われたり、「死んでしまいたい」気持ちを語られたりすることが増えてきたといいます。 近年話題の「反出生主義」と、何か関係があるのでは? これを深掘りすることで、何か見えてくるものがあるのでは? 反出生主義を扱った書籍『生まれてこないほうが良かったのか?』の著者である哲学者・森岡正博さんと、「生と死」について、「自分と他者」について、「私」について、とことん語り合います。 反出生主義とは何か 森岡正博(以下「森岡」) ここ1~2年、「反出生主義」というものがメディアなどでも取り上げられたりと、注目を集めています。では、そ

    香山リカ×森岡正博「反出生主義」対談(前編)~私たちは「生まれてこないほうがよかった」のだろうか?
  • 「生まれてこないほうがよかった」  世界で注目「反出生主義」とは何か | 毎日新聞

    「人間は生まれてこないほうがよい」……。そんな「反出生主義」という思想が静かなブームになっている。海外では数年前から反出生主義の言論が目立ち始め、日でもコロナ禍の今、関連書籍が売り上げを伸ばしているという。古代からある思想だが、なぜ今、反出生主義なのか? 反出生主義に関する著作がある哲学者の森岡正博・早稲田大教授に聞いた。【上東麻子/統合デジタル取材センター】 ――そもそも反出生主義とは何でしょう。 ◆簡単に言うと、人間が生まれてきたことを否定し、新たに子どもを生み出すことも否定する考え方です。実は古代からさまざまな文献に顔を出してきました。最近ではインターネットを通じて世界に拡散されています。南アフリカの哲学者、デイビッド・ベネターが有名ですが、地球環境問題の悪化を深刻に受け止め、子どもを作らないことを推奨したり、人類絶滅を目指す運動もあります。2019から20年にかけて、反出生主義は

    「生まれてこないほうがよかった」  世界で注目「反出生主義」とは何か | 毎日新聞
  • 生まれてこないほうが良かったのか? 哲学者・森岡正博さんと「反出生主義」を考える|じんぶん堂

    記事:筑摩書房 iStock.com/portishead1 書籍情報はこちら 私は生まれてこないほうが良かったのか? 「生命の哲学」がカバーする幅広いテーマの中から、書ではまずひとつの問いを取り上げて、集中的に考察する。それは「私は生まれてこないほうが良かったのか?」というものである。古来より、この問いは何度も繰り返し問われてきた。「生命の哲学」の中心にある痛切な問いのひとつである。私自身、「生まれてこなければよかった」と思うことはたびたびある。たとえば、私がこれまでの人生で親しい人たちにしてきた様々なことを思い返すたびに、「ああ、こんな私など生まれてこなければよかったのだ」と考えてしまう。あるいは、自分がいずれは死ななくてはならないことに思いを馳せるたびに、「私はなぜ死ななければならない人生へと生まれてきたのだろうか。こんな人生だったら生まれてこなければよかった」と考えてしまう。ふだ

    生まれてこないほうが良かったのか? 哲学者・森岡正博さんと「反出生主義」を考える|じんぶん堂
  • 私たちは「生まれてこないほうが良かったのか?」哲学者・森岡正博氏が「反出生主義」を新著で扱う理由

    森岡正博・早稲田大学教授の新著『生まれてこないほうが良かったのか?』。哲学の観点から、反出生主義に自身も共感をおぼえながらも、そこから抜け出す考え方を論じる話題の書だ。 筆者提供 「反出生主義」(アンチナタリズム)という言葉をご存じですか? “私は生まれてこないほうがよかった”、“苦しみのあるこの世界に子どもを産まないほうがいい”。そうした考え方のことです。 この「反出生主義」という言葉が、最近注目を集めています。雑誌『現代思想』が2019年11月号で「反出生主義を考える」という特集を組んだことも話題になりました。 代表的な提唱者の一人である哲学者、デイヴィッド・ベネター氏は、著書で<存在してしまうことは常に深刻な害悪である>と書き、<人類は絶滅する方が良い>と結論づけています。そこまで極端ではなくても、さまざまな理由から子どもを持たない人生を志向する「チャイルドフリー」という考え方も、「

    私たちは「生まれてこないほうが良かったのか?」哲学者・森岡正博氏が「反出生主義」を新著で扱う理由
  • 子どもを産んではいけない|伊藤緑

    一 出産というものに初めて違和感を覚えたのは、私が中学生の頃でした。あなたが産まれたときです。 風が吹けば田んぼに緑の波が立ち、昼間は蝉の声が、夜はクビキリギスの声がする、そんな夏のことです。当時二十代後半だった叔母が、元気な赤ちゃんを、あなたを産み、私の家にやってきたんです。 あなたを抱く叔母と、その隣に立つ旦那さん、叔母より一回り年上の私の父、そして母。大人たちはみんな破顔していました。赤ちゃん言葉で話しかけたり、小さな手を人差し指でツンツンしたりと、幼子であるあなたをとにかく愛でていて。私の三つ下の妹も、あなたに興味津々でした。 妹は目をキラキラさせながら叔母に訊きました。 「名前はなんていうの?」 「奈々恵(ななえ)よ」 髪の少ない頭を妹がそっと撫でれば、あなたは大声を上げました。鼻水やよだれでいっぱいのしわくちゃな顔。叔母がティッシュに手を伸ばせば、母は目を細めながら言いました。

    子どもを産んではいけない|伊藤緑
  • 生まれることは悪いことか? では産むことは? 【特別対談】川上未映子×永井均 反出生主義は可能か〜シオラン、べネター、善百合子|Web河出

    対談 単行 - 日文学 生まれることは悪いことか? では産むことは? 【特別対談】川上未映子×永井均 反出生主義は可能か〜シオラン、べネター、善百合子 川上未映子 永井均 2020.05.22 昨年、毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞し、この春に英訳が刊行され、The New York Timesをはじめ、The New Yorker、VOGUE といった主要メディアに書評やインタビューが掲載されるなど、海外でも大きな話題になっている川上未映子さんの『夏物語』(文藝春秋・刊)。この作品を巡って行われた、初の総特集「文藝別冊  川上未映子」掲載の永井均さんとの対談を公開します。 なお、この対談の参考として「文學界」2019年8月号に掲載された、永井均さんの「善百合子の主張」も特別掲載いたします。ぜひこちらもご一読ください。 *** 川上 今日のイベントは永井先生と「反出生主義は可能

    生まれることは悪いことか? では産むことは? 【特別対談】川上未映子×永井均 反出生主義は可能か〜シオラン、べネター、善百合子|Web河出
  • 反出生主義——生まれない方が/産まない方がよいという哲学②|社会学徒のアライさん(シャライさん)|note

    一方で反出生の立場に立つ哲学者は、シャライさんが今回いろいろ調べて集めた資料の中には先ほど紹介したショーペンハウアーとシオランくらいしかいなかったのだ…。このうちシオランの『生誕の災厄』はアフォリズム(箴言)集なので、きちんと腰入れて読み込めば違うかもしれないけど、少なくとも一回目を通しただけではとてもじゃないけど体系立っているとはいえない代物なのだ。でもまぁせっかく買ったので(買ってしまったので)、いくつかありがたい箴言を引いておくのだ。 たしかに、生誕を災厄と考えるのは不愉快なことだ。生まれることは至上の善であり、最悪事は終末にこそあって、決して生涯の開始点にはないと私たちは教え込まれてきたではないか。だが、真の悪は、私たちの背後にあり、前にあるのではない。(Cioran 1973→1976 pp.7-8)屍体公示場における哲学。「甥の一生って、ほんとに失敗ばかりだったわ。成功してい

    反出生主義——生まれない方が/産まない方がよいという哲学②|社会学徒のアライさん(シャライさん)|note
  • オタクくんさあ,反出生主義とか言ってないで彼女作ってセックスしな?笑 - 適切な価値観

    え?反出生主義?あ〜分かったあれでしょ? 「自分は生まれてこないほうが良かったと思ってるオタクが被害者面して『生んだ親が悪い〜』って言ってるか,結婚出来ないオタクが嫉妬して『子供生むな〜』って言ってるやつでしょ?」 「でも俺は生まれてきて良かったと思ってるし親に感謝してるし結婚してるし子供も作るから,残念でした笑」 さて,反出生主義は論破されたのでしょうか? え?反出生主義?あ〜分かったあれでしょ? これは何? お前は誰? どういう内容? David Benatar氏の唱える反出生主義について 反出生主義を導くための流れ 普遍的な前提(参考) 基的非対称性 誕生害悪説 誕生害悪説に関するFAQ 道徳的主張(反出生主義) つまりどういうことだってばよ 反論したい方へ 11月24日に学習院大学で行われた「『現代思想』11月号にまつわるシンポジウム」に参加した感想 世の中の(無自覚な)出生主義

    オタクくんさあ,反出生主義とか言ってないで彼女作ってセックスしな?笑 - 適切な価値観
  • 反出生主義——生まれない方が/産まない方がよいという哲学①|社会学徒のアライさん(シャライさん)|note

    今回のnoteでは先に挙げた現代思想2019年11月号と、現在反出生主義を牽引している哲学者デイヴィッド・ベネターによる『生まれてこないほうが良かった——存在してしまうことの害悪』 (小島和男・田村宜義訳 2017 すずさわ書店)の2つのテクストを主な参考文献としてお話を展開していく予定なのだ。 と、その前に、こうした哲学的地平の議論に入る準備運動として、note前半部分を使って市井の人々(not アカデミシャン)が抱く出生主義の「素朴理解」をあらかじめ潰しておきたいと思うのだ。小難しい議論を展開したところで、出生主義の側に立つ人たちは「子を産むのは個人の権利だ」とか「でも少子化加速させてるよね?」とか、素朴理解に基づいた反論をしてくるだろうと容易に予測できる。しかしシャライさんは何かポリティカルな主張をする以上、想定しうる反論には丁寧に応答しておくのが筋だと考えるのだ(学問的潔癖なのだ!

    反出生主義——生まれない方が/産まない方がよいという哲学①|社会学徒のアライさん(シャライさん)|note
  • 「生まれてくること」は望ましいのか:デイヴィッド・ベネターの『生まれてこなければよかった』について

    The Review of Life Studies Vol.3 (March 2013):1-9 「生まれてくること」は望ましいのか デイヴィッド・ベネターの『生まれてこなければよかった』について 森岡正博 *印刷バージョンと同一のものをPDFでダウンロードできます。引用するときにはかならずPDF版をご参照ください。 → PDFダウンロード 1 はじめに 筆者は、吉陵と共同執筆した2009年の論文「将来世代を産出する義務はあるか?:生命の哲学の構築に向けて(2)」において、人類には将来世代を産出する義務があるかという問題、すなわち、人類は当に次世代を産出し続けなければならないのか、次世代産出をやめて静かに滅びていくことは許されないのかという問題を哲学的に検討した。その問題意識は、ハンス・ヨーナスの「将来世代への責任」論に触発されて浮上したものであった。ヨーナスは、人類には将来世代への

  • ハンス・ヨナスの暴力性について|戸谷洋志|note

    2019年11月24日(日)に学習院大学で「『現代思想』11月号にまつわるシンポジウム」が行われました。当日の発表原稿を以下にお示しします。シンポジウムに参加したかったけどできなかった方、『現代思想』11月号を読んでヨナスに関心を持たれた方、是非ご覧ください。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ ハンス・ヨナスの暴力性について はじめに 日は発表の機会を賜りましたことに心からお礼を申し上げます。私は『現代思想』第11月号で二つの発表をしております。一つは、森岡正博氏との討議であり、もう一つは、「ハンス・ヨナスと反出生主義」と題した論考です。今回の発表では、この二つの内容を踏まえながら、参加者の皆さまとの議論に資する問題提起をすることを目指します。基的に私は皆さまが『現代思想』第11月号をすでに読んでおられることを前提とし、その内容について詳細に解説することはいたしません。むしろ日の主催

    ハンス・ヨナスの暴力性について|戸谷洋志|note
  • 「生まれてこなければよかった。反出生主義シンポジウム」2019年11月24日の日記|品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)

    ・なんかあと2時間後くらいにnoteのメンテがあってアクセスできなくなるみたいだから焦って書いてます。 11/24(日)学習院大学にて「『現代思想』11月号にまつわるシンポジウム」が開催されます。Peripatosも若干協力しております。豪華登壇者陣による反出生主義をめぐっての最先端の議論が楽しめるはずです。入場は無料となります。是非、奮ってご参加下さい! pic.twitter.com/7oJIIuSVsB — Peripatos GU (@Peripatos_G) November 16, 2019 ・ちょうど先月末の『現代思想』で反出生主義が特集されたばかりとあって、一部マニアの間では反出生主義はポケモン剣盾と同じくらいの盛り上がりを見せていると言ったら完全に嘘ですが、まあ流行っているのです。 ・今回のシンポは入場無料で、興味がある人であれば誰でも侵入していいみたいだし、一回くらい学

    「生まれてこなければよかった。反出生主義シンポジウム」2019年11月24日の日記|品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)
  • 反出生主義は女性差別? - 道徳的動物日記

    生まれてこない方が良かった―存在してしまうことの害悪 作者: デイヴィッドベネター,David Benatar,小島和男,田村宜義 出版社/メーカー: すずさわ書店 発売日: 2017/11/01 メディア: 単行 この商品を含むブログ (2件) を見る 先日に聴きに行った、学習院大学で行われた反出生主義のシンポジウムに関連する雑感。 シンポジウムのまとめについては他の人が書いているのでそちらを参照してほしい。登壇者たちのレジュメも人たちが各自で公開しているようなので、気になる人は自分で探せばよい。 シンポジウムの終盤には質疑応答が行われたが、その際に中心となった話題は、登壇者の一人である橋迫瑞穂氏(以下敬称略)による「ベネターの著作は女性差別的である」という主張である。 橋迫によるベネターへの批判点を要約すると以下のようなものになる。 「ベネターは"産む性"である女性の観点や女性の主

    反出生主義は女性差別? - 道徳的動物日記
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