毎年、春に公表されてきた米国防総省の「中国軍事力レポート」が、今年はまだ公表されていない。米「ワシントン・タイムズ」紙のビル・ガーツ記者によれば、4月半ばの段階でホワイトハウスが公表に2カ月近く「待った」をかけているという(4月15日付 同紙記事より)。 この事実については前回の記事で触れた。今回は、その裏側の事情を少し詳しく紹介したい。 「中国軍事力レポート」の公表に待ったをかける法律とは ホワイトハウスの中で、国防総省が今回まとめた「中国軍事力レポート」の公表に待ったをかけているのは、国家安全保障会議(NSC)である。中国の新型戦略ミサイル、通常型ミサイル、航空機、艦船や、その他ハイテク兵器の長年にわたる増強ぶりの詳細について新たに公表するのは「挑発的」だとしている。 NSCは、それに代わって米中の軍事協力に焦点を当てた記述を盛り込むよう求めているという。 なぜ今回、そんな事態が生じて
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