今週のコラムニスト:ジャレド・ブレイタマン 「本当に東京の暮らしが好きなんですか?」としょっちゅう聞かれる。こんな質問をするのは日本人が謙虚だからか、それとも劣等感があるからか。アメリカの生活がどんなものか知らないだけなのか。東京に来て2年になるが、いまだに理由がわからない。 日本のトップ企業の経営陣や大学教授、政府高官がそろって嘆くのもしょっちゅう耳にする。中国とインドの台頭で、アメリカ政府も、教育レベルが高く世界を行き来するようなアメリカ人も、日本への興味を失ってしまった――。いわゆる「中国シフト」が日本人を不安にさせているのだ。その不安には経済問題と外交問題が含まれるが、どうやらそれ以上の要素もあるらしい。 日本に滞在する欧米人の数が日本経済と、変わりゆく世界における日本の地位を表すバロメーターだと日本人は考えているらしい。光栄だが、不可解なことでもある。日本という国のアイデンティテ
![それでも外国人が東京暮らしを愛する理由 | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/99e36f18a4ddfe14b96dc1f5fa6b5c173466d45f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fcolumn%2Fassets_c%2F2009%2F04%2Fcolumn_bnr_top_tokyo-thumb-200xauto.jpg)