朝鮮学校が高校無償化制度の対象となることが5日決まったが、反対派が「反日的」と主張する教育内容はどのようなものなのか。 北朝鮮問題に詳しいジャーナリストの萩原遼さん(73)らが今年翻訳した朝鮮高級学校(高校)の「現代朝鮮史」の教科書は拉致問題について「日本当局が極大化」していると主張。故金日成主席、金正日総書記父子の業績を取り上げ礼賛する記述も目立つ。萩原さんは「朝鮮学校では虚偽と、日本や韓国、アメリカへの憎しみを教えており税金投入はおかしい」と訴える。 「反日的」との指摘に在日朝鮮人側は一様に反発する。朝鮮学校の卒業生の一人は「植民地時代にひどいことをされたという教育は受けたが、それで反日感情があおられたことはない」と振り返る。教育自体も時代と共に変化し、すべての教室に掛かっていた金父子の肖像画も02年以降、日本の小中学校に当たる初中級学校では外すようになった。 しかし、拉致の記述など教