【コロナ禍における】子どものこころのケア 前稿に引き続き、日本医師会雑誌第150巻第6号の特集記事「新型コロナウイルス感染症とこころのケア」の内容をご紹介していきます。 今回は、子どものメンタルヘルスです。 COVID-19において、感染症そのものによる子どもたちへの健康被害は、それほど大きくないと考えられていますが、感染対策としての社会的隔離、一斉休校、学校内でのマスク着用、アクリル板設置など新たな生活様式と直面したり、部活動の制限や飲食事の厳重な注意事項、各種イベントの中止など子どもにとっても心理的ストレスとなり、基本的な安全・安心が揺らぎやすく、休校に伴う学習の遅れなど進路に影響を与えることから大きな心配となっています。 これら子どもたちにおける生活様式の変化が、メンタルヘルスにどのように影響するのか調べられました。(1) 海外の報告から ドイツのコロナパンデミック下に行われたCOP