チューレ空軍基地米軍機墜落事故(チューレくうぐんきちべいぐんきついらくじこ)は、1968年1月21日に、アメリカ空軍のB-52爆撃機が起こした事故である[3]。チューレ事故あるいはチューレ事件ともいう。 1968年1月21日、クロームドーム作戦(英語版)に基づき4発の水爆を搭載してアラート任務に就いていたアメリカ空軍戦略航空軍団所属のB-52G ストラトフォートレス戦略爆撃機は、バフィン湾上空を飛行中に機内で火災が発生し、クルーは緊急着陸する間もなく脱出を余儀なくされた。6名のクルーは無事に脱出したが、射出座席のなかった1名はパラシュートで脱出しようとしている最中に死亡した。無人となった機体はグリーンランド(デンマークの自治領)のチューレ空軍基地付近、ノーススター湾[注釈 1]の海氷上に墜落、搭載していた水爆は核爆発こそ起こさなかったが、起爆用の爆薬が墜落時の衝撃で爆発したことで核弾頭が破